よむねるたべる

三度の飯と本が好き

あったかい気持ちをありがとう

 大好きな漫画の最終巻を読み終わってしまった。

甘々と稲妻(12) (アフタヌーンコミックス)

甘々と稲妻(12) (アフタヌーンコミックス)

 

 『甘々と稲妻』。妻を亡くした高校教師・犬塚公平と一人娘のつむぎ、そして彼の教え子の飯島小鳥が続けてきた「ごはん会」が、もう見られないなんて寂しすぎる。犬塚親子の2人、そこに小鳥が加わって3人、時には彼らの友人である小鹿しのぶや八木祐介たち…他にもたくさんの人が集まったにぎやかな食卓に、笑顔と涙をたくさんもらってきた。
 「誰かと一緒にごはんを食べるしあわせ」に満ちているこの漫画に出会えて、ほんとうによかったと思う。作者が描くつむぎちゃんの姿は、ただかわいいだけじゃなくて、子どもが子どもなりに悩みだとか、悲しみだとか、もやもやだとかを抱えていることを思い出させてくれる。自分もかつて子どもだったはずなのに、うっかり忘れてしまいそうになる、そういうことを。
 もちろんわがままを言うこともあるけれど、つむぎちゃんはいつだって一生懸命で、お父さん想いで、まっすぐで、いとおしい。そんなつむぎちゃんを見守り、愛情をたっぷり注ぐ周りの大人たちも、みんな同じようにいとおしい。

 毎回発売日を楽しみにして、大事に読みつづけてきた作品なのに、感想がうまく出てこない。どの話にも思い入れがあるし、それぞれ感想があるはずなんだけど!今はただ、あんなに小さかったつむぎちゃんが、まあこんなに大きくなって…というような、親戚のおばさんみたいなことしか言えない。でも、1人ではエプロンの紐をうまく結べなかった子がキッチンに立つようになった、このことに感慨をおぼえずにいられるだろうか。つむぎちゃんがすこやかに育っていく姿を、読者として見守れたことを嬉しく思う。
 犬塚家がこれからもずっとずっとしあわせでありますように。おいしいごはんをみんなで作って食べる時間が、いつまでも続きますように。

シカゴグルメ

 現在アメリカにいます。目が回るほどの忙しさからも地味な忙しさからも解放され、久々にのんびりと過ごせてうれしい。とはいっても、また突然2月末に終わらせなければいけない課題が舞い込んできたので、帰ったら先々月までの生活に逆戻りです。残り数日のしあわせを噛みしめて生きてゆく。あーあ。

 数日前、シカゴであれやこれや食べました。

 Portillo'sのホットドッグ (と、オニオンリングとフレンチフライ) 。
 パンにポピーシードが入っているのと、見てのとおりでっかいピクルスが存在感を放っているのが、いわゆるシカゴホットドッグの特徴。ホットドッグには付きもののケチャップは邪道!なのだそうで、使われているのはマスタードのみ。ソーセージとピクルス以外にも玉ねぎ、レリッシュ、トマト…野菜がたっぷり入ってた!ふつうのホットドッグよりも食べ応えがあって、飽きがこない感じ。また食べたい。

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 あまりに気に入ってしまったものだから、別のホットドッグも食べてみた。チリチーズホットドッグと言って、ソーセージ+チリビーンズ+チーズのホットドッグ。これはこれでおいしかったけど、やっぱり定番のシカゴホットドッグをおすすめします。

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 オニオンリングとフレンチフライも!オニオンリングの衣が厚めでサクサクしてて、その上出来たてあつあつだったから最高だった。お店の犬モチーフのロゴかわいい。

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 ネットでいろいろ調べていて気になったHONEY BUTTER FRIED CHICKEN。店名のまんま、ハニーバターをフライドチキンにつけて食べます(笑)。みんな大好き、甘じょっぱ系。
 ハニーバターがどうの以前に、フライドチキンがザクザク+ジューシーでたまらんかった。さすがアメリカ。あと、一緒についてきたマフィンもふわふわしっとり。まあそこにハニーバターをつけるんだから間違いないです。すべて脂肪となって返ってくることも間違いないです。おいしいものはカロリーでできているから仕方ない。

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 「シカゴ グルメ」で検索すると必ず出てくるド定番・シカゴピザ!ディープディッシュ・ピザというやつです。このピザといえばGiordano'sというお店のものが有名なんですが、今回連れていってもらったのは別のお店・Gino's East

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 ディープディッシュピザは深皿で作るため、とってもぶ厚いのが特徴。ただ生地が厚いのではなく、生地が容れ物のようになっていて、そこにたっぷりのソースと具、チーズが入っている。キッシュみたいなピザを想像するとわかりやすいかもしれない。具はいろいろだけど、今回食べたのはトマト、モッツァレラ、バジルが入ったもの。
 食べる前は重そう…と思っていたのだけど、生地がそれほど厚くないからなのか、意外とぺろりといけてしまう味 (とはいえ、1皿を2人で食べるのが精いっぱいな気がする) 。まあ具にもよるんだろうけど。今回の選択は大正解でした!またいろんな種類のを食べてみたい。飲み物はシカゴ・スマッシュとやら。ブランデー、レモン、ミントのカクテルで、さわやかな味だった。

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 体重計にはしばらく乗らないと心に誓っている。

いちごパフェ・バレンタインパフェ

 11月末以来ひさびさに、夏空のパフェを食べてきた。いま食べられるのはいちごパフェとバレンタインのパフェ。

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 うつくしいでしょ…そして一目見るだけでわかる、おいしいに決まってるよと。

 いちごパフェで使われているのは、美岳小屋の「きぼうのいちご」。品種は紅ほっぺで、肥料や農薬にたよらず育てられた、自然栽培のいちごだそう。そんないちごそのものを味わえるようになのか、パフェの内容はいたってシンプル!甘酸っぱーいいちご、生クリーム、ミルクアイス、チョコカスタード、苺ソース。ほんとにシンプル、だけど個々の味はとっても繊細で、凝っていて、絶妙なんです。いちごの濃い甘みが口いっぱいに広がる…。いちご好きの人は、たまんないと思いますよ。
 ちなみに「きぼうのいちご」のパフェは2月初旬までの期間限定で、それ以降は章姫のパフェに切り替えるんだそう。いやあ、間に合ってよかった…。

 バレンタインパフェに入っているのは、チョコマカロン、チョコカスタードクリーム、ショコラのほか、フランボワーズやピスタチオのジェラート、レモンのゼリーなどなど…あとはいちご、それとわたしの大好きなアーモンドチュイール。
 バレンタインパフェという名前のとおりチョコメインだけど、チョコと相性抜群のものたち(フランボワーズ、ピスタチオ、レモン)も負けちゃいない。そして毎度のことながら、マカロンやショコラ、アーモンドチュイール…パフェに華を添えるちいさなかわいいお菓子たちが、最高。どれも主役級の存在感を放っている、なのに邪魔しあわないしくどくないから、いつ食べてもそれがふしぎー。