よむねるたべる

三度の飯と本が好き

お願いだから「獣ゆく細道」を聴いてください

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 久しぶりに半端なくぞくぞく来るものに出会ってしまったので、珍しく音楽の話をする。椎名林檎と宮本浩次「獣ゆく細道」。
 NEWS ZEROのテーマ曲だそうで (テレビないから知らなかった) 、けっこう有名だろうし皆知ってるかもしれないけど…それでもこうやって書かずにはいられないくらい大好きになってしまった。ちなみにふだんは家でも外でもいつも本を読んでいて、その上音楽を聴きながら何かをするということができないタイプなので、音楽を狂ったように聴くことってそんなに多くない。

 きっかけは友人のツイート、「ほんとかっこいい」という言葉とともに載せられていた動画。なんとなく軽い気持ちで聴いてみたのがいけなかった。一瞬でとりこになってレコチョクで即購入、朝から晩まで家でも移動中でも延々リピートしつづけたので2日間で80回くらい聴いてたと思うよ。

 何がいいって、当然でありきたりで当たり前なこといいますけど椎名林檎と宮本浩次、引くほど歌うめえ。そして歌詞がいい。編成も豪華。言葉も声も音楽も強い強い強い。そりゃ中毒性が高いわけだ。

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いつも通り お決まりの道に潜むでゐるあきのよる
着脹れして生き乍ら死んぢやあゐまいかとふと訝る

 わたしはここの節回しが気が狂うほど好きなんですけど、宮本浩次の声との親和性が高すぎてやばいことになってる。ここだけでも一生聴けるレベル。「潜むでゐる」の「そ」を聴くためにこの曲を再生しているといっても過言ではない。「死んぢやあゐまいか」を「死んぢやあゐめえか」と歌っているのも痺れる。2番の掛け合い部分での「御為倒しか、とんだかまとゝ」もぎゃーってなるのでたぶんわたしはこういう声でこういう歌を歌われるのに弱いんだろうな。

 でもこの後の、下行でじわじわ下りてくる部分にも大興奮で、特に椎名林檎のハモリが入ってくるところはぞわぞわしてもうなにがなんだかわからん。なんで軽々と歌えるかがわからん。ほんとに同じ人間か?
 全体的に気だるげな感じとか、サビ部分の気持ちよさとか、最初から最後までどこを聴いても退屈ということが微塵もない。

借りものゝ命がひとつ 厚かましく使ひ込むで返せ

 歌詞は、最後の最後のここがいちばん好き。

 あとはピアノが好きなのでどうしても注目してしまうのだけど、かっこよすぎて脳が揺れる。ソロ部分もオシャレだし、ラスサビの「無けなしの命がひとつ~」で伴奏が一瞬ピアノだけになるのがたまらない。最高にクール。しかもそのあとにグリッサンドからのトゥッティ。わかりやすくこういうコントラストにテンション上がるタイプなんです…

  バンドの演奏もこの曲調でハープが使われてくるところも「正体は獣」の歌い方もぜんぶぜんぶ大好きだけど、これ以上書いたところで「かっこいい」「やばい」「ぞくぞくする」「痺れる」以外の言葉が出てこないと思われるのでこのへんにしておく。

 とりあえずこれを読んだ人は一度だけは聴いてみてほしい。欲をいえばたっくさん聴いてほしい。ショートバージョンのほうだけでもいいから!ちょっとだけ!ちょっとだけだから!

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marple-hana1026.hatenablog.com

 こんな素晴らしい記事も見つけたので、またいろいろ聴いてみたいです!