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三度の飯と本が好き

なんでもない日

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 はじめて「ナイフとフォークをつかうおみせ」に連れていってもらったときのことをよく覚えている。たしか何かのお祝いだったんだと思う。

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 そのときわたしはまだ小学生で、1皿ずつ出てくる料理にも、椅子を引いてもらうことにも、そしてナイフとフォークを上手に使うことにも、もちろん慣れていなかった。でも嬉しかった。「お嬢さま」と呼ばれるのはくすぐったかったけど、特別な日にこんな場所に連れてきてもらえることが、とても嬉しかった。当時から食いしん坊で、なんでも喜んで食べるわたしを、それだけで周りの大人が褒めてくれることも、得意でたまらなかった。

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 時が経ち、わたしは大人になったから、なにも「特別な日」でなくともナイフやフォークを使うし、料理が1皿ずつ出てきてもびっくりしたりなんかしない。椅子を引いてもらって座るのはまだぎこちないかもしれないけど。それでもわたしは、そういうお店にいくたび、嬉しいし、やっぱりくすぐったいし、心のどこかには得意げににんまりしている自分がいる。

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 自分が世界でいちばん特別な女の子みたいに思えたあの頃とはだいぶちがうけれど、ぱりっと清潔なテーブルクロスを、ナプキンを、磨きあげられたカトラリーを目にするたび、ちょっぴり非日常感を味わっているのは今でも変わらない。

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 少しおしゃれをして、うきうきした気分で、レストランに足を運ぶ。ひとりでも、誰かと一緒でもいい。それだけで、ただの1日が特別な日に変わる。なんて素敵なことだろうか。

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 何の変哲もない、だけど特別な日、なんでもない日おめでとう!

(こないだセントレアのアリスダイニングでランチしたとき頭に浮かんだあれこれを お料理の写真とともにお送りしました)(デザートスタンドといちごビュッフェ付きでしあわせでした)

お重のアフタヌーンティー

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 さいきんちょーっと心に余裕があるからって、友だちと、家族と、ひとりでも、いろいろ食べまくっている。こないだはストリングスホテルのニューヨークラウンジでアフタヌーンティー。桜アフタヌーンティー、ということで、お重スタイルなのが新鮮だった。

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 一の重が和のスイーツ。むっちむちな抹茶わらび餅がいちばん気に入った。桜ゼリーはほんのり甘くてこちらもお気に入り。どれも小さめサイズだけど、いろいろ食べられるからこれくらいがちょうどいい!

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 二の重には定番のマフィンとスコーン、あとはいちご(紅ほっぺと章姫)が食べ放題だった。

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 三の重は軽食。右下のライスコロッケがサクサクで、味が濃いめで、甘々ななかでアクセントになってよかったです。ポークキッシュも海老もハムも、甘いものと交互で食べると口のなかがうまいこと中和されてエンドレス…。危険。

 ここのアフタヌーンティーはマリアージュフレールの紅茶が飲み放題で、そこが最大の嬉しいポイントなんだよなあ。マルコポーロ大好き。甘めで、まさに「芳醇」という言葉がぴったりの、鮮烈な香り! 湯気を香るだけでしあわせなのに、これが飲み放題なんて…。もちろん他の種類も好きだけど、やっぱりマルコポーロに戻ってきちゃうね。

やっと食べれたホワイトデーのパフェ

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 (ほぼ)毎月恒例~、夏空のパフェ。
 3月はホワイトデーのパフェ。夏空さんに夢中になってからおよそ1年が経つけれど、実は去年は食べ損ねたこのパフェ。1年じりじりと待ち続けて、ようやく!

 公式Instagramにも「ホワイトデーということで乙女に向けてのパフェに仕上がりました」とある通り、いつも以上に可愛らしい。ピンクピンクしてるし、ちょこんと乗ってるマカロンといちごケーキにきゅんとする。
 底のほうのピンク色の正体は、紅玉りんごのスープとコンポート。どうやったらこんな可愛い色が出るんだろうか? その上に紅茶のゼリー、北海道生クリーム、青りんごと紅玉りんごのアイス、ホワイトチョコとラズベリーのアイス、バニラアイスが重ねられている。そしててっぺんにはわたしが愛するアーモンドチュイール、チョコレート、それから小さいマカロンとケーキ。
 りんごがメインということもあってか、全体的にさっぱりとした甘みだった。ここのパフェはいつでもそうだけど、甘すぎるということがなく、食べ終わった後でも「もう1個いける!」と思えるちょうどよさ。実際パフェ2個とか、パフェとロールケーキとか、たまにパフェ2個とロールケーキとか、いっぱい食べてる人もたまに見かける。
 店主さんとは毎回お会計のときにちょっと言葉を交わすけど、いつもやわらかな物腰と笑顔に癒されております。休日は、あとパフェの内容によっては平日も激混みのこともあるけど、平日は静かで時間もゆったり流れている。毎月訪れるのがほんとうに楽しみ。

 今回もごちそうさまでした!これでほぼコンプリートできた気がする。