よむねるたべる

三度の飯と本が好き

生き方は自由だ

 題名から、いわゆる食エッセイかと思い込んで読みはじめた。けど、そうではなかった。『パリでメシを食う。』の中には、パリで日々「メシを食う」――つまり、パリで生活する日本人が10人登場する。自身もパリで「メシを食った」経験のある著者が、職業も年齢もさまざまな人にインタビューをし、それを一冊の本にまとめたのがこの本なのだ。

 10人それぞれの情熱 (それは静かだったり激しかったりする) 、素直さ、ひたむきさ、そして自由奔放さがとても眩しくて、読みすすめるごとに心と体がほかほかしてくる。だからこそ最後に、「人は、どう生きることもできる。」という著者のメッセージが心に響く。
 成功するか失敗するかはともかく、自分の人生は自分のものであり、その生き方に正解なんてない。自分の声に従い、自分に嘘をつかずに生きる人の姿はきれいだ。

 「自由に生きる!」言うのは簡単、だけど実際そういう風に生きていくのは難しい、という人もいるだろう。でも難しさの根っこの部分にあるのは、制度や環境、常識というような、外側の声だ。自分の声を聞いて生きることそのものは、きっととても簡単でとてもシンプルなこと。必要なのは、目標のために身一つで生きていく覚悟があるか。どんなときも真摯でいられるか。それだけだと思う。

 勘違いで手に取った本だけど、読んでよかった。それにしても、パリという街の多様さ・自由奔放さには驚かされる。もちろんそれと隣り合わせの冷たさや怖さもあるんだろうけど、素敵な街だ。一度は行ってみたい。

パリでメシを食う。 (幻冬舎文庫)

パリでメシを食う。 (幻冬舎文庫)

 

 

脂摂取日

f:id:yomunerutaberu:20180307003125j:plain

 お昼、ドイツ名物のシュニッツェルを食べた。叩いてうすーくした豚肉を揚げ焼きにした料理。レモンをぎゅっとしぼっていただく。「いってみればドイツ版豚カツみたいな」とよく聞くけど、当然ながらもちろん全くちがう味がする。
 肉がペラリとうすくて衣も軽め、なので見た目のインパクトに反してペロリと平らげてしまう。まあ、ドイツ料理のお約束 (山盛りポテト!) のおかげで、脂の摂取量はすごいんだろうな。このポテトはサラダにも変更できるらしいけど、私は、ポテトが食べたかったん。

 食べてる間とてもビールが欲しくなった。豚カツは白米を欲するようにできているがシュニッツェルはそのようにはできていない。似たような要素からこうもちがうものができるのだからおもしろい。主食っていうのは、その国の料理に多かれ少なかれ無視できない影響を与えてるんだと思った。 (今さらながら)

 友達の中で食べきれなかった子もいたので、自分の胃袋のキャパを見誤らないように気をつけて。ちなみにその子が残したぶんはぜんぶ私のお腹に入った。おいしくぱくぱくいただきました、いつものことです。

 人のもの食べるなんて、はしたない?食べきれるんなら、残すよかいいでしょ!

Ich liebe Schokolade!!

「どうせならみんなにおいしいお土産渡したいし…」
 という免罪符片手に、チョコレート漁りに精を出している。

f:id:yomunerutaberu:20180305225600j:plain
 調理器具がなくて (短期だからわざわざ買うのもなあ) 、毎日毎日ヴルストハムチーズパンヴルストハムハムヴルスト……と、ごはんの方に飽きたせいもあるかもしれない。
 チョコレートがむちゃくちゃおいしく感じる。まあ実際においしい。おいしくておいしくて仕方がない。しかもバラエティも豊か。

f:id:yomunerutaberu:20180305225730j:plain

 私の中での大大大ヒット作。
 ロッテのチョコパイ (すきだよ) みたいな感じだけど、それよりも更にしっとり、かつこってり (だいすきだよ) 。中にはさまれてるのもチョコだから、ミルクチョコレート感がものすごくつよい。ホットミルクと合わせて食べると、口の中がめちゃくちゃミルキー。

f:id:yomunerutaberu:20180305230445j:plain

 友達が「これはおいしいよ!」って推してきたからホイホイ買ったけど、おいしかった。ヘーゼルナッツクリーム入りでうすーくチョコレートコーティングされた、さくさくとした食感のお菓子。イタリアのものらしい。

f:id:yomunerutaberu:20180305225804j:plain

 これは食料品の買い出しに行ったとき、買うはずじゃなかったのにかごに入れちゃったやつ。いちごヨーグルトチョコレート。今日急にあったかくなったから、春めいた気候のせいで浮かれていたんだと思う。
 そういうことにしておいてほしい。