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三度の飯と本が好き

(NO)RAISIN SANDWICH

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 『生まれた時からアルデンテ』の著者・平野紗季子の大ファンなんですが。その平野さんがプロデュースした (NO)RAISIN SANDWICH のバターサンドクッキー、買えた…買えたよ…。
 レーズン嫌いだという平野さんが、あの「香ばしいサブレにバタークリームが挟まった魅惑的なサンド菓子」を食べたい、でもレーズンが挟まっている限りは食べられない…という葛藤の末に生み出した、それがノー・レーズン・サンドイッチ。レーズン以外のフルーツサンド。

 レーズンが食べられなければ他のフルーツを挟めばいいじゃない!

 わたしはレーズンも大好きだけど!

 ちなみに今まで2種類出ていて、第1弾は「VERY BERRY CHERRY」。ベリーづくしの一品で、夢に出てきそうなくらい食べたかったけど、なんせ完全予約販売+1日限定販売。そして東京は遠い。まあ、これを買うために東京行って、ついでに遊んで帰ってくるというのもありだったけど、悲しいことに7月わたしはむちゃくちゃ忙しかった。

 ということで諦めた。

 そして今回、待ちに待った第2弾、それがこの「SUMMER LEMON CREAM」!!

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 箱がレモンぽくて夏ぽくてかわいい。
 たまたま用事があって東京に行くことになっていたので、お知らせが来た瞬間、今回はなんとしてでも買うことを決意した。帰りの新幹線ギリギリだったけど、行ってよかった。なんと平野さん本人が受け渡ししてて、これがあのエッセイを書いた人…!と、どきどきしながら受け取った。『生まれた時からアルデンテ』もインスタも大好きですファンですとかは言えなかった。

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 箱を開けてみると、レーズンサンド×3とレモンクリームサンド×3がお行儀よくおさまってる。今気づいたけどわたしの写真、説明書きと逆。ほんとは右がYES RAISINで左がNO RAISINなのに…逆じゃん…あーあ。

 わたしの間抜けさはさておき、イエスレーズンもノーレーズンも、それはそれは素敵だった。スパイシーなサクサクのサブレと、軽やかなクリームと、お酒の効いたレーズンor甘酸っぱいレモン。とりあえず1つずつ食べたんだけど、うっかりしていたら6つとも食べてしまいそう。特にレモンの方は、甘酸っぱさの中に苦みがあって、それがクリームと合わさって、クセになる!
 レーズン好きだけど、レーズンサンドってずしんと重たいイメージがあって、特に夏にはいらないお菓子だと思ってた。けどこれは軽やか、しかも食べごたえはある。満足感高い、なのに次の1個に手を伸ばしたくなる。そんな不思議な感じ。

 6つぜんぶ、ひとりで一気に平らげたい。

 次は何を挟むんだろな?

思い出を食べる

 おやつの話は、おもしろい。特にそうと指定するわけでもないのに、みんな大体子どものときのことを語る。別に、子どものためだけのものではないのに。おやつ、というどこかまるい響きを持った言葉が、子どもを連想させるんだろうか。
 だからおやつの話をすると、その人がどんな子どもだったのかとか、どんなものを大切に思ってきた人なのかとか、そういうことがわかる。それがおもしろい。

 『3時のおやつ』には、30人が語る30通りの、おやつにまつわる話がおさめられている。ケーキ、ガム、といった定番のものから、カップ麺やさきいかなんてものも登場する。世代によっても、地域によっても、家庭環境によってもいろいろ。だけど、懐かしさとか、ほんのちょっとの寂しさとか、なんとなく胸がくすぐったくなるような気もちは、どの話にも共通している。

([ん]1-6)3時のおやつ (ポプラ文庫)

([ん]1-6)3時のおやつ (ポプラ文庫)

  • 作者: 壁井ユカコ,大崎梢,平山夢明,絲山秋子,森見登美彦,仁木英之,ミムラ,伊藤たかみ,大島真寿美,椰月美智子
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2014/10/03
  • メディア: 文庫
  • この商品を含むブログ (4件) を見る
 

  私にとっての特別なおやつといえば、ホットケーキである。
 …なんていうと、昔からお菓子作りが趣味で、スコーンとかマフィンとかマドレーヌとかプリンとか、凝ったものをいろいろと作ってくれた母が悲しみそうだ。もちろん母手作りのお菓子もおいしかったし、今でも大好きだ。それでも、市販のホットケーキミックスでつくる、あの何の変哲もないホットケーキが、私の中では特別な位置にある。

 ホットケーキは、のんびりとした日曜に食べる、特別な朝ごはんとして出てくることが多かった。なので、「3時のおやつ」ではないのだけど、私は、たまの日曜の朝ごはんを「おやつ」の時間だと思っていた。普段の朝ごはんは和食が多かったから、いつもとちがうもの、しかも、「ケーキ」!を食べられるというのが、幼い私はうれしかったのだろう。
 特別な日曜日にはいつでも、ホットプレートが登場した。母、私、弟のぶんをフライパンで焼くのは時間がかかるから、ということだったと思う。 (そのせいで私は幼稚園の頃、「ホット」プレートで焼くから「ホット」ケーキなのだと思っていた。) 目覚めると、食卓の中央にでんと構えているホットプレート。眠い目をこすりながらリビングに降りてきても、その姿が目に入ると、嬉しくなってはしゃいだものだった。今日はホットケーキの日だ!

 食卓につくと、母が、ボールの中の生地をおたまでそうっとすくって、ホットプレートの上に流しこむ。大きさは小さめで。なんでかって、ホットケーキは3、4枚重ねて食べるものだから。ホットケーキとホットケーキの間にバターをはさんで溶かすのが、私のお気に入りの食べ方だった。
 表面がぷつぷつとしてきた頃にひっくり返すのが、私と弟の役目だった。うまくいったり、うまくいかなかったり。こんがりときつね色に焼けたときは、おいしいだけじゃなくて、母が褒めてくれるのでうれしかった。ちなみに弟より私のほうが下手くそだった。そういえば母は、できそこないのホットケーキばかりを食べていた気がする。

 ホットケーキにかけるのは、メイプルシロップと決まっている。バターとメイプルシロップの組み合わせは、朝から幸福指数をぎゅんと上げてくれたし、ふかふかのホットケーキにぴったりだった。一応朝ごはんなので、サラダが用意されていて、ホットケーキの横でベーコンやウインナーも焼いて食べていた。これがまた最高。甘い甘いホットケーキとしょっぱいベーコン、ウインナー。交互に食べるとやめられなくなってしまう、甘じょっぱの魔力。

 『3時のおやつ』を読みながらこんなことを思い出して、久しぶりに自分でホットケーキを焼いて食べてみた。ホットプレートはないので、フライパンを使って。けれどなんとなく物足りない。やっぱりホットプレートで焼かないとだめなんだろうかと思いつつ、ほんとはわかっている。
 だって私が懐かしんでいるのは、ホットケーキの味ではない。今よりずっとゆっくりと時間が流れる日曜の朝、たかがホットケーキを綺麗に焼けたくらいで褒めてもらえたあの頃、の、思い出だ。おやつについて語る人たちの多くが、そうであるように。ホットケーキだろうとドーナツだろうとさきいかだろうと練り飴だろうと、関係ない。子どもの頃のおやつについて思いかえしながら、「あれ、また食べたいなあ」と笑いながら、私たちは、子どもの頃のやさしい思い出を、食べているのだ。

桃パフェ

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 ジューシィな桃と、ほろ苦い塩キャラメルのジェラート。塩キャラメルの風味のおかげで、桃の繊細で上品な甘みが遠のくことなく、むしろぐっと近づいて、くっきりとしてくる。バニラ×桃とか、ヨーグルトアイス×桃とかも王道でいいけど、それ以上に、桃のおいしさを自然と引き立たせる組み合わせなのではないか…?上のフレッシュな桃と、下の桃のコンポートとでは、ジェラートと一緒に食べたとき、食感も甘みも香りも全くちがうものになって、それも感動もの。

 夏空のパフェは、主役のフルーツに組み合わせるジェラートやソースが、ちょっぴり意外なものだったりする。でも実際に食べてみるとものすごく自然に調和していて、もうこれ以上にぴったりくる組み合わせなんてないんじゃないかって。

 パフェの魅力。組み合わせの妙。
 行くたび行くたび、もっと好きになっちゃう。