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三度の飯と本が好き

食欲の秋、はじまる

 9月に入ったとたんに涼しくなって、もう夏も終わりだなあと感じる。こうなってくると不思議なもので、夏は暑いから嫌いだと散々騒いでいたくせに、寂しいような名残惜しいようなそんな気分になってしまう。

 夏が終われば秋が来る。
 芸術の秋、読書の秋、そして何より、食欲の秋!…私の食欲は年中無休通常営業だけど、それでもやっぱり秋は格別だよね。
 サンマにサバ、シャケといった魚、梨に柿にぶどうなどの果物、あとお菓子では栗やさつまいもが主役になる季節!秋なすも食べたいしきのこも大好き。愛する桃やさくらんぼに別れを告げるのはつらいけど、それ以上にこれからが旬の食べものに出会うのがとても楽しみ。
 ああ、待ちきれない。

 そんなわけで食欲がいつも以上に増していて、一人で食欲の秋を先取りしている。昨日も名古屋に出る用事があったので、どうせなら、とドニチエコキップ*1を買って地下鉄沿線の行ってみたかったお店に足を運ぶことにした。
 お昼を食べたのは、覚王山にある庭園ギャラリー・いち倫。なんだか厳かな佇まいだし、素敵なお庭もあるしで、ふらりと入っていいものなのかと若干ビクビク。
 でも一歩入るとほっとするような懐かしいような匂いがしたのと (昔おばあちゃんの家に遊びに行ったときみたいな気分) 、店員さんも感じのよい方ばかりだったので、すぐにくつろいだ気分になれた。
 お目当ては数量限定の竹籠ランチ。早めに行ったのがよかったのかこの日はまだ残っていた。

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 内容は、天巻き、すき焼き風の煮物、煮あえ、季節の小鉢2つ (この日は冬瓜の煮物と、おくらとえのきの和え物)、黒豆煮、切り干し大根、お漬物、お味噌汁、デザート。値段は1500円 (税抜)。見た目が美しいだけでなく、お味もとてもよかった…全体的に薄味なんだけど、すき焼きは割にしっかりとした味付けで、ただ薄いだけじゃないってのが良い。天巻きには赤しそが入っていて、これがまたさわやか。

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 これは伝票代わりにと渡された木札。かわいい。

 食べた後に駅へ向かう途中、何やらマルシェが開催されているようすだったのでちょっと覗いてみた。開催場所は小さめだったけど、パンや野菜など、気になるものがたくさんあった。
 その中でも特に気になったのが、パン屋さん・粉のアトリエ コナリエ

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 実店舗をかまえているわけではなく、イベント出店販売を主としているパン屋さん。国産小麦を使った天然酵母パン・ベーグル・ケーキ・クッキーなどを扱っている。
 あまりにも気になりすぎたのでお昼ご飯の直後だったけどメロンパンを買って食べた。おいしかった。生地がものすごくもっちもち、試しに押してみるとつぶれずにすぐ戻る、それくらいのもっちもち感。
 また近々別のイベントにも出店するみたいだし、追いかけたいなー!と思うくらいおいしいメロンパンだった。ベーグルも食べてみたい。
 パン屋も、この秋には新しいところにたくさん行ってみたいなあと思っている。フフ、もうすでにいくつか目星をつけてあるのだ…。

 私の食欲の秋はまだまだはじまったばかり!あ、読書の秋もね。

*1:名古屋市営バス・地下鉄全線が600円で乗り放題になる一日乗車券。その名の通り土日と、あとは毎月8日に使える。便利。